なにができるか ではなく

先日、大学の友人達と森美術館で開催中の

「カタストロフと美術のちから」展に行ってきました。

 

東日本大震災などの自然災害、戦争やテロ、難民問題や個人的な悲劇まで

絶えず私達を襲うカタストロフ(大惨事)に

美術のはどのように対峙し、どのような役割を果たすことができるのか?

国際的なアーティスト達が負を正に転ずる「美術のちから」の可能性について

あらためて問い直している展示でした。

 

私は以前から、そういうカタストロフの時に真っ先に消し飛んでしまうのが

美術など文化的な運動だと思っているのですが

というのは自分の人生の中で、本当に心が落ち込み悲しみの中にいた時期に

そういうものに心を救われた憶えが無いし。。

どちらかというと心に余裕のある時に楽しめている気がしたからです。

 

美術家の自己満足なんじゃないか?

という思いは今でもどこかにあります。

ただ世の中には、私達の体験したことが無いような悲劇が沢山あって

美術というものがその負を正に転じさせる一助となるのであれば

それに越したことはない、とも思っています。

 

幾つかの作品が心に残ったのですが

池田学さんの、東日本大震災の津波を描いた作品が迫力がありました。

強大な地震と津波のパワーを押し返すようなパワーで描かれた作品で

どれだけの時間をかけて制作されているんだろう?と

息をのんで拝見しました。

 

被災者の参加型プロジェクト「Happy Doll Project」では

布やボタンなどで作ったお人形が沢山展示されていたのですが

制作されている時の、被災者の方々の笑顔に癒されました。

(あ、私ちょっと救われていますね。笑)

 

展示の最後に

「アートに何ができるか?ではなくアートで何をするか!である」

というメッセージが大きく掲げられていて

「どこまで救えるか?ではなく、とりあえず動いてみよう!それが重要だ」

と言っているように聞こえました。

こういった作品を世の中に発表することが

当事者にとっては、一つの救いになるのかもしれない。

 私のように救われない人もいれば、大いに救われる人もいるかもしれない。

それは鑑賞する人の心の海原にゆだねるしかないのだな

と思いました。

 

ジリアン・ウェアリング 市井の人々が被写体に。「絶望」と書かれたプラカードを持つ男性。外見からは想像できない心情が吐露されている。
ジリアン・ウェアリング 市井の人々が被写体に。「絶望」と書かれたプラカードを持つ男性。外見からは想像できない心情が吐露されている。
池田学 東日本大震災をテーマにした作品。
池田学 東日本大震災をテーマにした作品。
「Happy Doll Project」東日本大震災の被災者の方々の参加型プロジェクト。
「Happy Doll Project」東日本大震災の被災者の方々の参加型プロジェクト。
オノ・ヨーコ 難民問題解決を願う参加型インスタレーション。
オノ・ヨーコ 難民問題解決を願う参加型インスタレーション。
森美術館からの夜景。
森美術館からの夜景。

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