新作イラスト、仕事9点、個展のオリジナル作品7点を更新しました。よろしかったらご覧ください。
年の瀬になり、ますます冷え込んできました。
コロナの感染も広がってきているので気をつけたい毎日ですね。
そんな中、12月8日に母が亡くなりました。
享年88歳でした。
昨年の11月に胃ガンの手術を受けて、術後の経過は良かったのですが
今年、非常事態宣言が出た頃から
風邪を引いたり食欲が落ちて、食事による栄養が摂れなくなり
入院したり介護施設に入ったりしていたのですが
最後は栄養失調による老衰で亡くなりました。
ほぼ苦しまないで旅立てたことが、家族として少しほっとしているところです。
そしてこのコロナ禍の中、亡くなる4日前に
奇跡的に15分だけ母を見舞うことができて、ありがたかったです。
娘として出来ることは限られていましたが
家族が一つになり悩んだり、考えたり、動いていく途中で
病院の先生や看護婦さん、リハビリ療法士さん、ケアマネージャーさん
ヘルパーさん、母の友人知人など多くの方々が
母や私達家族を温かく励まし支えてくれた一年でした。
その全ての方々に感謝いたします。
昨日、私の誕生日に葬儀が行われ、旅立つことができました。
一生忘れることのできない誕生日になりそうです。
「母にはめられた~!」と心の中でつぶやきました。笑
生前、母とご縁のあった皆さま、本当にお世話になりました。
どうもありがとうございました。
ご連絡先が分からない方々も多いので
このブログを見て、母の事を知っていただけたら幸いです。
母が亡くなった翌日
酔狂にも知人の展示巡りをしていまして
今年の8月に亡くなった装丁家の坂川栄治さんの追悼展にも伺ってきました。
坂川さんの代表的な装丁本とイラスト原画などが展示されていて
知らなかった一面も拝見できて嬉しかったです。
年賀状がファイルされていたものを読んでいたら
坂川さんのお母様も81歳で胃ガンになって全摘手術を受け
そのあと介護施設に入られて、体重が30㎏くらい落ちたそうです。
でもそのおかげで、坂川さんが子供の頃の若いお母さんの顔に似てきたので
「母親がなったのが胃ガンでよかった」と書かれていました。
そうか、そんな発想もあるんだなあ、と思い
奥様や娘さんが、健気にもお客様とケラケラと楽しそうに
坂川さんの思い出話をされているのを眺めていたら
なんだか癒されました。
ちょっと我儘だったけれど、明るくて面白くて友人も多く
なかなか弱音を吐かず強く生きた人でした。
そして優しかった。。。
母ともう会ったり話せないのは寂しいですが
沢山思い出をつくり、沢山愛してもらった気がします。
本人も「もう思い残すことは無い」と、生前よく言っていたので
梨木香歩さんの「西の魔女が死んだ」ではないですが
お母さん、脱出おめでとう。
そして今まで、本当にどうもありがとう。
という言葉を母の旅立ちにかけたいです。
なんだかとりとめが無くなるのでこの辺で。。
母のことはまたいつか話させてください。
寒くなってきたので、皆さんも体調に気をつけてお過ごしくださいね。